【自然農法の始め方】基本の道具3つとあると便利なアイテムを紹介します

自然農法に必須の道具を紹介 自然農法をはじめる(準備編)

自然農法では耕運機や管理機、トラクターなどの機械は基本的には使用しません。

畝立てや草刈り、耕作は人力で行います。そこで重要なのが道具です。最低限必要な道具を上手く使い様々な作業をこなしていきます。

今日は自然農法を始める時に最低限必要な道具とあると便利な道具を紹介したいと思います。

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自然農を始める前に必ず必要な3つの道具を紹介

それではこれから自然農を始めるという方が、まず揃えておいて欲しい3つの道具を紹介したいと思います。この3つの道具があればひと通りの作業はこなすことができますので、まずはこの3つの道具は揃えておきましょう。

鍬(くわ)

平鍬(ひらくわ)

まず必ず必要な道具の1つ目は”鍬”です。

耕す・土を寄せる・土を崩す・整地するなど作業はほとんど鍬1つで行います。鍬には「平鍬(ひらぐわ)」「万能鍬」「備中鍬(びっちゅうくわ)」や「岐阜型」「千葉型」など色々な種類のものがあります。基本的には自分が使いやすい物でいいのですがオススメは平鍬(ひらぐわ)です。

購入するときに気を付けたいポイントは『長さ・重さ・角度』です。

長さは実際使用してみないとわからない部分なのですが、あまり腰を曲げなくても扱うことができる長さが理想だと思います特に男性の場合は、少し長めの方が良いかなと思います。短い道具での長時間の作業は本当に腰に負担がきます。短い方が扱いやすそうと思われるかもしれませんが、実は逆です。鍬は短いとその分、”かがんで”作業することになるので腰や背中にかなり負担がかかり長時間仕事できません。

重さについては道具が軽いとその分自分の腕力で扱うことになるので非常に疲れますある程度重さがあった方がその重さを利用して扱うことができます。はじめは扱いにくいと感じるかもしれませんが、徐々に慣れてきて長時間の作業しても疲れにくいはずです。

最後に角度ですがこの角度とは『持つ柄の部分と先の金属の部分』の角度のことです。こちらも実際に使ってみないとわからないのですが、本当にちょっとした角度の違いで扱いやすさに差がでます。基本的に平鍬は金属の幅が他の鍬より広くて、角度は15°くらいで緩やかです。なので土に深く差し込んで掘り起こす作業よりは、浅く耕したり土を寄せたりするのに向いています。

鍬はたくさんの種類があるので、1度お店で色々な鍬を持ち比べてみると良いでしょう。それぞれ役割や違いを考えながら見ていくと面白いです。

ノコギリ鎌(かま)

 

鎌にも色々な種類があり、その用途によって使い分けることができるのですが、自然農法で1番活躍するのは『ノコギリ鎌』です。ノコギリ鎌とは刃先がギザギザとノコギリのようになっている鎌のことで、草を採ったり野菜を収穫したりロープを切ったりと、とても万能な鎌です。

宿根草(雑草の種類)という根っこが横向きにしつこく生える草を刈る時には、鎌の刃先を土の中に入れ草の根ごと刈るのですが、その時に特にノコギリ鎌が活躍します。この作業は普通の草刈り用の鎌ではできません。

ノコギリ鎌は高くても二千円くらいです。ノコギリ鎌は本当に多くの作業で使いますので、できるだけ国産の切れ味の良いものを選ぶことをおすすめします。作業効率が本当に変わってきます。

スコップ(剣先)

スコップ

自然農法では一度作った畝を何年も修復しながら使用します。スコップは畝と畝の間に溝を掘るときに利用します。鍬でもやれないことはありませんが、スコップの方が格段にやりやすいです。他にも畝を作る時にはじめにロープなどで畝に幅を決めてそこに切れ目を入れていく作業でもスコップを利用します。

スコップには主に2種類あって、1つは剣先スコップで先が尖っているタイプです。もう1つは主に角スコップと呼ばれる先が角ばっているタイプのスコップです。自然農では基本的に『剣先スコップ』を使用します。

剣先スコップは地面を突き刺す作業に向いていて、角スコップは工事現場などで石を拾いながら底を平らに掘る時などに使用することが多いです。農作業の土を掘る作業の場合は剣先スコップがおすすめです。

自然農にあると便利な道具を紹介

鍬・ノコギリ鎌・剣先スコップこの3つがあれば基本的な作業はこなすことができますが、この他にあると便利な道具たちを紹介したいと思います。

  • レーキ・・・刈った草を集める時に便利です。
  • ハサミ・・・摘果(混み過ぎて若芽を取り除く作業)の時に重宝します。
  • 三角ホー・・・畝の角を丸くして畝が崩れにくくするなど。
  • ロープ(麻紐)と目印棒・・・畝をまっすぐ作る時に目印にします。
  • ショベルとバケツ・・・定植(苗を畝に移す作業)や収穫など。
  • 曲がり鎌・・・種を条撒き(じょうまき・スジまき)するときの溝を掘ったり、草刈りに使用。
  • コンテナ・・・収穫した作物を運ぶ時などに使用
  • ジョーロ・・・水撒きに使用、大きいサイズのものが便利
  • 一輪車・・・土を運んだり、作物の運搬に使用
  • メジャー・・・畝や溝の幅を測る時などに使用
  • 米袋・麻袋・・・収穫した作物の保存や管理に使用
  • 箕(み)・・・竹製のものとプラスチック製どちらでも問題ないです。

これらの道具は作業を進めていくうちに必要かどうかわかるようになってくると思いますので、慌てて揃える必要はありません。家に余っている道具があればそちらを上手く工夫して補っていきましょう。

自然農法で使用する道具の素材は『鉄』がオススメ

自然農法の道具

最近の農業用具はプラスチック製だったり、ステンレス製の物もたくさんあります。とても軽く女性の方でも扱いやすいです。しかし自然農法では基本的にほとんどの作業を人力で行いますので、軽い道具よりも実はある程度重さのある道具の方が慣れてくると疲れにくです。

長さは人それぞれに合うものを選んだ方が良いですが、素材はできれば鉄や鋼のものを選ぶようにしましょう。鉄や鋼の素材の道具はしっかりメンテナンスすればとても長く使用することができます。

プラスチックやステンレスの道具は軽いですが、やはり壊れやすいという面がありますので一長一短でうまく使い分けるといいかもしれません。

『道具のメンテナンス方法』についてはまた別の記事で詳しくシェアしたいと思います。

自然農に必要な道具のオススメの購入先を紹介

おすすめ農具購入店

必要な道具がある程度把握できたと思いますので、次にオススメの購入方法を紹介したいと思います。『わざわざ購入方法なんて聞かなくても大丈夫だよ』と思われる方もいるかもしれませんが、実はこれ結構重要なんです。

私自身もここで意外と時間を取られてしまい、同じお店に何度も通うという経験をしてしまいました。できれば道具はさっさと揃えてしまい、スムーズに作業に入ってしまいましょう。

まず近所で農作業している方がいれば使用している道具を使わせてもらいましょう。そしてその道具が使いやすいなと感じたら、購入したお店を聞いてみましょう。もしお店がわからない時は型番やメーカー、サイズ、写真を撮って控えておくようにしましょう。

もし近くにそういった経験者がいない場合は、農業用具を専門的に扱っている資材屋さんを探してみましょう。都会だと難しいかもしれませんが、少し田舎のほうに行けばそういったお店が意外と簡単に見つかると思います。Google マップで探してみるとすぐ見つけられます。

郊外にある大きなホームセンターはあまりオススメしません。理由は取り扱いメーカーがあまり多くないことと、専門的な知識のある店員さんがいないからです。農業専門のお店には、実績のあるメーカーの商品と専門知識の豊富な店員さんがいるので悩んだ時に相談できるのでとても安心です。

自分の行きつけのお店を1つ2つ見つけておいて、定期的に通ってみるとより農業が楽しくなってくると思いますので是非探してみてください。

農具は実際に手に持って感触を味わうことがとても重要です。ちょっとした角度や長さで使いやすさが全然違ってくるからです。ネットで売れている・高価だから良いという点で購入すると失敗するかもしれませんので気をつけましょう。

まとめ

今日は自然農法をこれから始めるかたにまず用意してほしい道具3つと、あると農作業がはかどる道具をいくつか紹介させていただきました。

ポイントは、『はじめから全部の道具を揃えようとせずに、必要に応じて揃えていく』ということです。はじめは鍬・ノコギリ鎌・スコップがあれば充分です。はじめはこの3つの道具を上手く使いこなしていけるようにして、余裕ができてきたら順番に揃えていきましょう。

自然農法では耕運機やトラクターなどの機械は極力使わないのですが、そこは人それぞれ事情があると思いますので、あまり拘らずに無理しない範囲で楽しんで作業していくことが大切だと思います。人力で作業をしていくと畑からとても多くの変化を感じることができるはずです。それも自然農法の魅力のひとつかなと思います。

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